~しろくまの『国語が苦手な子を持つ保護者のための技術講座』~⑫の追加

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「主人公の人物像」に関するABに関して補足しておきます。

すでに述べたように、
A 主人公の人格は否定されない
B 主人公の性格は複雑である

と言いました。そして、低学年向けの物語文ではAタイプが、少しレベルが高い物語ではBタイプであると言いました。
つまり正義は正義、悪は悪、というのが前者で、正義にみえて実は違う、悪に見えるけど実は違うのが後者… このような「二重心理」の表現の読み取りも大切だと申しました。

ふと、思ったのは最近の話で言うと…
みなさんは『オズの魔法使い』をご存じですか? あれはドロシーとライオン、案山子、ブリキ男がエメラルドシティーに魔法使いに会いにいく話ですが、そこに悪い魔法使いのエルファバが登場しますよね。善い魔法使いはグリンダでしたっけ? これは前者のパターンなんですよね。悪の究極と善の究極と不完全なる者たちの織りなす物語…
USJでやっている『ウィケット』?(劇団四季は『ウィキッド』?)は、この『オズの魔法使い』のスピンオフであるのをご存じですか? あそこで描かれているエルファバやグリンダはBタイプになるわけです。

前者は子ども向けですが、後者はやはり大人向けというか精神年齢高い系の子ども向きでしょう?
おもしろい例に気がついたので紹介してみました。まだ入試に間がある低学年、5年生や4年生のみなさんは、『オズの魔法使い』のDVDを見て(の本を読んで)から是非『ウィキッド』を観劇してほしいと思います。
作者・脚本家の「主人公の扱い」を是非、「読み取って」きてください。

外の人 について

中学受験・関西・エデュ・そして某掲示板(w 全ての所でマッチしない「外の人」です。 数年後には中学受験だけは真っ只中にはなると思います。 下の子が動き回る前にと勢いで作りました。
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