(質問記事番号 【1435285】 投稿月 9月)
「××」さま
いえいえ、重複のことなど何も気になさらないでください。なんせみなさまとのお話しを長くさせていただいているので、以前のものをすべて読むのはむりですからね~ 気楽にお声かけくださいな。
しろくまとしては、やや、小学校の性急さにおどろきを感じざるをえません。
まだ小学校三年なのに、その段階でもう中学の話をされるのは少しかわいそうな気がしますが… そういうシステムなのでしょうか。
小4から小5にかけて、子供はとくに「言葉の理解」と「使い方」が深くなります。
板を複数用意して作る桶と同じで、他がどんなに高くても、いちばん低い板のところまでしか水は入らないでしょう? それと同じで国語の力も文法や漢字や語句や表現や一般教養などが深まり、日々の日常生活の中会話などもすべてそろっと、ぽんっ と国語ができるようになります。少し先の話ですが英語もそうで、徐々に力がつくのではなく、すっと一段階上がる、というような感じで「成長」します。
これはお子さんによって違うので、他の子ができるのに… と嘆かれたりあわてられる必要はありません。
気長に、でも着々と日々の生活の中で言葉を意識させてやってください。
とはいえ、そういう成長を助けたり補完したりすることはやっておいても損はありません。
お子さんの好きなもの、興味のあるものは何かありませんか?
ディズニーが好きとか、そういう遊びの面でも趣味の面でも何でもよいのですが…
で、それに関する本などから入ってもよいのです。
ただ、ほんとうに作文など文そのものが書くのは苦手な子は、単語の配列訓練から入られてもかまいません。
低学年で用いる「文字表記段階への移行」の方法の一つに「絵本の書き出し」があります。
興味のあるキャラクターの絵を文字にしていく方法です。
たとえばディズニーなら、絵本を見せてある場面を見せて
「夜」「森」「シンデレラ」「魔法使い」などの単語をまず書き抜かせます。それから、その場面を読んでやる。
そういうところから入ったあと、今度は
「夜」( )「森」( )「シンデレラ」( )「魔法使い」に( )
みたいに助詞部分や述語部分を空白にします。
助詞の使い方は、低学年でも比較的楽に入れられます。
また、作文・短文の場合、「述語部分」を考えさせるところから入ると想像力を鍛えられます。
ある夜、二人の男が門の前で( )
と、しておく方法です。前の部分がいろいろな条件が並ぶので、述語部分は補いやすくなりますし、自由に考えられるわりにはちゃんと制限されているのでよい訓練になります。
すべてを作文させるから嫌がるので、「述語を考えて書かせる」がコツだと思ってください。
で、その短文の主語や修飾部分に、お子さんの興味のある分野のものを利用するのです。
「ミッキーが」「シンデレラ城で」みたいな感じでもよいのです。
それから作文力は、書くことばかりで養われるわけではありません。
構成力です。
これは前にレスしましたが、4コマ漫画をばらばらに切って並べ替えさせる訓練です。これも起承転結をわからせる訓練になるので述語部分を考えさせる訓練と並行して4コマ漫画並べ替えで遊ばせると効果があります。
いずれにせよ、あまりあせらせてやらないでください。気楽に楽しくやってみてください。できなくてもあたりまえ、まだまだこれからですよ。何か追加質問があればどうぞ。