入試前の注意 (11月)

(編者注:こちらの記事からの流れになりますが、単独記事として技術講座カテゴリーにて掲載します。)

「××」さま みなさま
前にもお話ししましたが、入試問題はまさにその学校の「顔」です。入試をみれば学校が、あるいは教科の先生が、どんな生徒を求めているかよくわかります。
学校は
「勉強できる子」を求めるか「勉強する子」を求めるか、そのどちらかに傾斜しています。灘は「勉強する子ももちろんほしいが勉強できる子を求めているような問題」ですし、甲陽は「勉強できる子ももちろんほしいが勉強する子を求めているような問題」です。

女子校もいろいろに分類できますが、四天王寺は「勉強する子」をほしそうな問題ですよね。具体的には、時間制限内に、より多くの問題を考えて解いていける、よく勉強している子、を求めているような出題です。どの教科も問題の量が時間に比してやや多い…

お子さんが問題をみられて手ごたえを感じられているならたいへんよいのですが、そういう場合、注意してほしいのは「時間配分」です。

実際に志望校の時間内に、過去問の分量が果たして処理できるかどうか… こういう確認も11月中にやっておくことが大切です。

しろくまは以前から「学習環境の同一化」ということを提案してきました。時間内になかなかこなせない、という子は、是非、速くする訓練よりも、ふだんの学習環境をできるだけ入試に合わせてやってください。

制限時間が60分なら、その教科の学習も60分で一区切り、40分ならその教科は40分で一区切り、そしてたいていの学校は教室で実施ですから、机は40×60cmの世界… ふだんの机上もしっかりこれにレイアウトして、筆記具と問題用紙だけを置いてふだんから勉強する…

時間配分が苦手な子ほど、勉強している机上がしっかり整っておらず、問題用紙をもちあげたり消しゴムどこやと探したり、と、いちいち問題から目がはずれる… ミスも増えるし、無駄な時間が増えていく… ということにもなります。

また、小6のみなさんには、ひとつ確認しておいて損のない「ちっちゃな」注意点がいくつかあって、今回は二点、その第一弾としお話ししますね。
① 受験される学校の問題用紙と解答用紙はどういう形式になっているかあらかじめ確認しておくこと。
B4なのかA4なのか… 冊子に閉じてあるのか、ばらばらなのか… これは意外と大切です。ふだん、見開きB4でばらばらの問題用紙で勉強や模試をしてきた子が、本番は冊子で、サイズが大きいと、それだけで「とまどって」ふだん解ける問題が解けなかったり、ミスしたりする場合、あるんです。「初見」と同じで、動揺があったりするんですよ。活字がいつもとちがう大きさ、いつもと違う答案用紙… できればどんな問題用紙の体裁か確認して、これからはせめて答えなどを書く場合は、その体裁に合わせた広さとマスの問題で解いていくことをお薦めします。本番とふだんができるだけ形式上同じにもちこんでおくのが大切です。

② 受験される学校の「筆記具」の取り扱い上の注意を確認しておくこと。
もちろん使ってもよいもの、いけないものの指定はたいていどこの学校も同じで、計算機付の時計がだめ、分度器だめ、などたいていはそんな感じです。しろくまが言いたいのは、それとは少し違って、「筆箱」の扱いです。学校によっては、筆箱を机上に置くのはだめで、中身だけ出しなさい、と、言われるところもけっこうあります。当日、筆箱の中身だけ出しなさい、と、突然言われて、あわてて中のものを出した、でも、消しゴム出し忘れた、出すときに下に落とした、バラバラなってあわててパニック… そんな大げさな、と思われるかもですが、ほんとに本番は些細なことで子ども動揺したりもするんですよ。あらかじめ確認して、もし筆箱を使用できないとわかっているなら、ふだんから何を何本、消しゴムは何個、など、しっかり用意してそれで勉強して本番は何も気にせずふだん通り…

緊張は本番だから子どもはある程度しますし消せません。でも動揺は抑えられます。
☆ 緊張させない工夫、ではなく、動揺させない工夫、をしていく
これが入試前に気をつけてほしいポイントです。

また、「ちっちゃな入試前の注意」少しずつお話ししていきますね~

外の人 について

中学受験・関西・エデュ・そして某掲示板(w 全ての所でマッチしない「外の人」です。 数年後には中学受験だけは真っ只中にはなると思います。 下の子が動き回る前にと勢いで作りました。
カテゴリー: しろくまさんの技術講座, メッセージ タグ: パーマリンク

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