第3回「受験社会に役立つ国内旅行先」東北地方(太平洋側)編
さて、第3回を始める前に、一つ忘れていた「分野」があるので追加しておきます。それは「ラムサール条約」に登録された湿地・湖沼です。
現行の検定教科書に大きく取り上げられてから、やはり入試の出題度も高くなった分野です。
(北海道)クッチャロ湖・サロベツ原野・雨竜沼湿原・宮島沼・濤沸湖・阿寒湖・釧路湿原・厚岸湖・別寒辺牛湿原・霧多布湿原・風蓮湖・野付半島・野村湾
(東北地方)青森県:仏沼 宮城県:伊豆沼・内沼 蕪栗沼
「青森県三内丸山遺跡」「青森県八戸市」「岩手県宮古市」「福島県野口英世記念館」
①「三内丸山遺跡」は注目です。現行教科書から縄文分野が削除されているにもかかわらず、縄文の代表遺跡としてすべての教科書に掲載されています。
②「八戸市」は八戸港です。ここは日本有数の漁港で、前から言うように八戸漁港「で」日本の水産業を語っています。いかの水揚げがたいへん多い漁港で、遠洋漁業の基地となっています。教科書は、ここで遠洋漁業と日本の現状をとりあげて200カイリ問題を説明しています。
③「宮古市」はやはり水産業の素材となっていますが、ここでは「養殖・栽培漁業」が説明されています。宮古市の「市の魚」がサケなのでそういう取り扱いをされているのかも知れません。とくに栽培漁業の方法などが細かく教科書では取り上げられており、その素材として宮古市が利用されています。またこのあたりからリアス式海岸のようすも目の当たりにできます。
④「野口英世記念館」はいうまでもなく野口英世の業績を記念してつくられたものです。すべての検定教科書にとりあげられている人物ですので、入試でも頻出人物です。ここを訪れて、是非、日本が世界に誇る偉人の業績をみてきてほしいところです。
ちなみに、歴史では、会津若松の「白虎隊」なども有名ですが、検定教科書では戊辰戦争すら取り上げられていません。有名だが入試に出ないものの例として白虎隊があげられます。
過去4年で、白虎隊を模範解答にしている中学入試問題があれば、何年の何中学が是非教えてください。
ではまた次回。