記述白紙少年・少女のための記述法②

~小学生のみなさんへ~ 記述白紙少年・少女のための記述法②

さて、お母さんに「なんで書かないのよ! 白紙じゃ点にならないじゃないの!」と、怒られた子、いるよね~ 「そんなん言われてもわかにんもんはわからん!」「問題の意味すらわからんのじゃ!」「何をどうかけっ ちゅーねんっ」となっちゃうよね…
すべての問題の場合ではないけれど、
「こういう場合は、こうしたら答えになりそうなところみつかるよ」
という方法を今回は一つ紹介しますね。まず、次の文章を読んでください。

「以上のような認識に基づけば、ネット・コミュニケーションで受けた想定外の誤解を必死になって弁解するのは、多くの場合は無意味だと分かるはずだ。意図的に相手を傷つけるつもりで書いた文章ならともかく、明らかに悪意のない文面に対して、見知らぬ他人からあれこれ不快感を抱かれたとしても、それは「誤解」というよりも、実際は「曲解」という種類のものだ。受信者側が曲解によって、勝手に増幅させた不快感まで、発信者側が説明責任を負う必要はない。「誤解」は解く必要があるかもしれないが、「曲解は放っておくしかない。☆そのあたりを平然と割り切っておかないとネットで神経を潰(つぶ)されてしまった犠牲者リストに名を連ねることになる。

問 ☆印以下の文で、「ネットで神経を潰されてしまう」のはどのような時だと筆者は考えていますか。本文の内容をふまえて70字以内で答えなさい。

え… なんか難しい説明… 単語が難しくて意味不明… しかも70字… むりむりむりむり!
と、考えてしまわないかな。たしかにこれは大人向けの文章だけど、実際の中学入試で出たんだよ。ここでは、☆印にしたけど、ほんとうは下線部なんだ。ここでは下線部を引けないからそうしただけだから、みんなは下線部がある、と、思ってね。

でもね、しろくまなら、これをみた瞬間、ラッキ~ 答えになる部分、みつけやす~い! と、喜んでしまいます。
☆ 下線部の中に指示語があったり、下線部を伸ばして指示語があれば、その指示語のさす内容を利用せよ!
「そのあたり」って書いてあるよね。どのあたりか??
「勝手に増幅させた不快感まで、発信者側が説明責任を負う必要はない」というあたりにくるよね。
「誤解は解く必要があるが曲解は放っておくしかない」わけだ。
でないと「潰される」というているわけだから、ひっくりかえすと答えになるよね。
「受信者が勝手に増幅した不快感に説明の責任を感じてしまう」のが「潰される」ことになる。
こういう解き方を「反転法」っていうんだよ。
「神経を潰される。とはどういうことか」と言われたら「神経を潰されない説明をしている部分を抜き出し」その表現を逆にする。
「必死になって弁解するのは、多くの場合無意味とわかる」と書いてあるから
「無意味とわからず必死になって弁解してしまう」というようにひっくりかえす。
どうかな?
下線部の中、あるいは延長線に指示語があれば、その指示語がさす部分の言葉を用いて、場合によっては「反転法」でまとめる!
自分で考えないで、文中の言葉を利用することを考えればよいのだよ。(ではまたね)

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外の人 について

中学受験・関西・エデュ・そして某掲示板(w 全ての所でマッチしない「外の人」です。 数年後には中学受験だけは真っ只中にはなると思います。 下の子が動き回る前にと勢いで作りました。
カテゴリー: しろくまさんの技術講座, 記述法 タグ: パーマリンク

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