個別相談 2-051 テストなどで平均点の高い問題ほど取れない

(質問記事番号 【1433089】 投稿月 9月)

「××」さま
 それはたいへんよくある話。
 もちろん細かい部分で人によっては違いますが…
 平均点が高いテスト、というのは、基本的な問題や、どこにでも通用する一般的な問題が多いときです。あ、知っている! できるできる、と、思ったときにミスを出す子はけっこういます。
 逆に問題が難しい、発展的な内容だと、思考および作業が1工程入ったりするので、かえって慎重に解くのでミスは減りますよね。精神年齢が低い子は、とくにこの高低差が激しいのです。

 徒然草の「高名の木のぼり」のごとく、過ちは易きところになりて、必ずつこうまつるにそうろう、というわけです。ミスは問題が平易なもののときに発生率は高まります。
 これがまずは一番大きい理由ですね。

 それから他にも理由があります。
 オタク、というと怒られそうですが、教科の好き嫌いが激しいことに加えて、自分の好きな分野は徹底的に掘り下げるが、興味のない問題は表面的にやりすごす…
 そういうタイプの子も、そんな現象を見せますよ。一般に平均点が低い問題は難問、ともいえますが、難しくはないけれど、知識系でけっこう深く知っていないとできないもの、興味がある人は知っているもの、というテストも平均点が低くなります。社会や理科などはこの例が多く、平均点の変動差が大きい理由になりますよね。
 総じて理系教科は前者、文系教科は後者、が原因で、「得点と平均点のねじれ」が起こります。

 出題者側もよく心得ていて、直近で習ったものは、計算でも文章題でも、ミスを誘発しやすい設定や数字にしたり、子どもが興味をあまり示さない分野で簡単な問題を出してみたり、いろいろ「揺さぶり」をかけます。

 これらに該当する子は九月や十月の模試は、ものすごい高低差を出しますよ。
 ただ、これらは奇策で対応するのではなく、正攻法で、つまり、日々の安定した学習の持続で是正されます。
 興味の有無にかかわらず、問題の難易にかかわらず、習った解法と工程をていねいに、しっかりと復習して学習を続けていけば、入試までには安定します。あわててどうしたものか、と、お子さんをせめたりはしないでやってくださいね。

外の人 について

中学受験・関西・エデュ・そして某掲示板(w 全ての所でマッチしない「外の人」です。 数年後には中学受験だけは真っ只中にはなると思います。 下の子が動き回る前にと勢いで作りました。
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