(質問記事番号 【2298330】 投稿月 2011年10月)
「××」さま
まず、お話しのような状況でしたら、国語の回復がいちばん遅れてきます。
まだ小4です。もちろん家庭教師や個別の投入、というのも悪い手だてではありませんが…
前に、偏差値50というのは「みんながしていることをしている」状態だ、と言いました。偏差値50ない状態というのは「みんながしていることをしていない」ということになります。
たいていの塾でのお勉強は、
A 日々の講義
B 講義内容の小テスト
C 定期的な模試
の、3つで構成されています。定期的な模試の「数字」は、しばらくみないようにしてやってください。悪い点数でも偏差値でも順位でも、「気にしない」とまで言い切る必要はないですが、「まだできなくてよいからね。『まだ』模試の点数は気にしなくてよいよ」と言うてやってください。
その上で、AとBの再点検と再構築です。
ご指摘のように「塾の授業も座っているだけ」なのかもしれません。でも、きっとお子さんも「だったらどうしたらいいんだろう…」「どうしたらよいのか…」と、「とっかかり」のところで「ためらい」を持っておられるのかもしれませんよ。とくに他の教科ができていて、あとは国語だけ… どうやったらいいのか、と、子どもなりに困っているハズです。
一見、迂遠のように思われるかもですが、ふだんの講義の「ノート」の取り方から確認してやってくれませんか?
説明文でも物語文でも、講師はその取り上げられている文章を、わかりやすく構造化して板書します。
「先生の話をききながらノートをとる」
ということができているかどうか… 「先生の板書は、しっかり写してかえってくるのよ」と一言いうてください。で、帰ってきたらノートを確認してみる…
理想を言いますと、そのノートをさらに帰宅後、きれいに写しなおす。講義ノートは、いわばその講師が取り扱った文章についての最良の参考書になります。
もし、しっかりと写していないならそれを責めるのではなく、どんな講義だったかお母さんに説明してみせてよ、という「発表型」の確認をしていきます。
ノートを使って解説ができるなら(先生の講義をプチ再現できたなら)大成功です。
で、講義の内容に関する小テストがありますよね。まずは、そこで点数がとれるようにやっていきましょう。もちろん、講義でとりあげた文章以外、きっと指定された範囲の問題があるはずです。
時間をきめて解いていく、というのもかまわないのですが、しろくまはこういう場合は
「模範解答からの逆流法」
を、お薦めしています。模範解答を先にみせて、どうしてこういう答えになるか、いっしょに考えようね、これがこういう答えになることがわかる部分を文章から見つけようね、というやり方です。
この方法だと、小テストにのぞんで答えを丸おぼえする、というのを回避できますし、その答えがなぜそうなるのか、どういうまとめ方をすればよいのか、ということを考えられます。また、学習時間の短縮もできます。
一般にふだんの学習の成果が模試に反映されるのは三ヶ月、おそければ半年かかります。
まずは「ふだん」の学習の再構築から入られませんか?
もちろん、この方法を手助けする、という形で家庭教師の先生をつけられてもかまいませんが、まだまだこれから、というところだと思いますよ。
何か追加質問があればどうぞ。